マネージャーズドラムシリーズ
UD社（現ディアジオ）の従業員向けに配られる特別ボトリング。非売品。（一般販売はされない）
カスクの選定はその蒸留所マネージャーによって行われる為にとても真剣に選ばれていると言う。
故に必然、このシリーズは非常にレアであると同時に世界中のモルト愛好者から高い評価を受けている。

2006年に当時のロッホナガー蒸留所マネージャーが選んだカスクからの1本。
香りは若いメロンやスイカのような瓜系フルーツ、後にバニラっぽい香りも漂う。

飲むとオイリーな口当たりからフィニッシュにかけては徐々にドライに仕上がって行く。
バランスが非常に良く、長いとは言えない10年の熟成でこんなにも綺麗で気品高く甘美なウィスキーなっているとはマネージャーズドラムシリーズに感服する。

テイスティングは開栓後2年以上経過のボトル。
その為、ハイプルーフ故のアルコーリックな感じも無く、（物足りなさも無い）非常にスムーズで余す事なくこのボトルのポテンシャルを享受出来た。

とかくハイプルーフで開栓後すぐはアルコーリックで硬いイメージの同シリーズ。
はやる気持ちを抑えてゆっくりと愉しんで（使って）貰えればマネージャーズドラムの真価が解るだろう。